大久保産業は、気候変動対策を経営の重要テーマとして位置づけ、温室効果ガス(GHG)排出削減への具体的な目標を掲げています。2024年2月には、国際的な気候変動対策イニシアチブであるScience Based Targets initiative(SBTi)から「中小企業版SBT認定」を取得しました。
この認定は、科学的根拠に基づいた削減目標を設定し、それを達成する意思と行動を示した企業に与えられるものです。
削減目標と現状
当社は、2020年度を基準年として、2030年度までにGHG排出量を42.4%削減することを目標としています。
具体的には、2020年度の排出量 375.2t-CO₂を2030年度に216.1t-CO₂へと削減する計画です
現在の排出構成は以下の通りです。
- Scope1(直接排出):営業車のガソリンや建設機械の軽油使用による排出 → 321.9t-CO₂
- Scope2(間接排出):事務所で使用する電力由来の排出 → 53.3t-CO₂
基本方針と取り組み姿勢
大久保産業は「これからも地元に愛され続ける企業を目指して」という使命のもと、お客様へ省エネルギーや再生可能エネルギーの導入提案を行ってきました。
今回のSBT認定を契機に、地域社会全体の温室効果ガス排出削減にも貢献するため、自社の取り組みもさらに加速させていきます
今後の主な施策
2030年に向けて、以下のような重点アクションを計画しています。
- モビリティの脱炭素化
営業車にEV・PHVなど環境配慮型車両を導入し、用途に応じた台数最適化とエコドライブの徹底を行います。 - 電力の再エネ化
事務所で使用する電力を再生可能エネルギーに切り替えるとともに、エネルギーマネジメントシステム(EMS)による使用量の見える化とピーク抑制を進めます。 - 設備・運用の省エネ最適化
空調や照明の高効率化、断熱・遮熱施工、換気性能の最適化など、ライフサイクルコスト(LCC)の視点で投資効果を最大化する改善を計画しています。
まとめ
大久保産業は、SBT認定企業として、科学的根拠に基づく削減目標の達成を通じて、地域社会とともに脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
今後も「見える化」と「段階的な実行」をキーワードに、環境負荷低減と企業価値向上の両立を目指して取り組んでいきます。